うつ病の薬について|「女性のためのうつ病サイト」

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うつ病の薬について

薬は飲んだ方がいいの?

うつ病の治療には、主治医との信頼関係の上に成り立ち、自分が抱え込んでいる苦しい状況を全て話し、
理解してもらいながら改善させていくのが必要になります。
そしてその中でもうつ病に対する薬物療法も、はずせないものになってきています。

「うつ病の薬を飲むのは、なんとなく自分が精神的にも心にも障害があるということを認めてしまうことになり、なんとなく投薬されても飲むのが嫌だ」と、うつ病の薬に対する否定的な考えは、今もって少なくはありません。
しかし、うつ病の薬を使うことによって、そのうつ病独特の症状が軽減され、治療がスムーズに行われ、回復への近道だということがわかれば、うつ病の薬を服用することに対し、それほどの違和感もなくなるのではないのでしょうか。

薬の種類を知ろう

脳内では、行動や感情をコントロールする神経伝達物質があります。
例えば、気分を明るくする「セロトニン」や、やる気を起こさせる「ドーパミン」や「ノルアドレナリン」です。
この神経伝達物質が減ってくると、思考や感情の働きも鈍くなってきてしまいます。
うつ病は、脳のこの伝達物質がうまく働かなくなっています。
この伝達不足をおこしているものを薬で補っています。

主な薬の種類は三種類!「抗うつ剤・抗不安剤・睡眠薬」

(抗うつ剤)
薬の誕生から3世代にわたり、どんどん新しいものが開発され、より副作用の少ない安全性の高い薬が使われるようになりました。
安心して治療に臨むためにも、抗うつ剤を使用することをためらわず、主治医の指示に従いましょう。
抗うつ剤を使うことが必要ならば、怖がらずに使用することが回復に向かう1歩だといえるでしょう。

抗うつ剤は、新しい薬ほど副作用が少なくなり、80年代以降に開発された「選択的セレトニン再取り込み阻害薬(SSRI)」や「選択的セレトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)が、開発され使用されるようになって、より副作用が少なくなり安全性が高い薬として全世界で使われています。
日本では、これらの抗うつ剤は99年以降になってようやく認可が下り、うつ病の治療現場に導入されました。

  1. (主にセロトニン・ノルアドレナリン両方に作用するもの)

    三環系抗うつ薬
    欝の症状の改善の効果が高いのですが、口の渇きなどの副作用が強く、効果が現れるのが遅いといわれている薬です。

    代表的な薬の名前:
    イミプラミン・クロミプラン・アミトリプチリン・ノルトリプチリン・アモキサピンなど

  2. (主にセロトニン・ノルアドレナリン両方に作用するもの)

    四環系抗うつ薬
    三環系の抗うつ薬よりも副作用が少ない薬の代表として知られています。

    代表的な薬の名前:
    マプロチリン・ミアンセリン・セチプチンななど

  3. (セロトニンに作用)

    SSRI
    80年代以降に取り入れられた抗うつ薬として最近よく使われるのが、SSRIです。
    セレトニンが、神経細胞に再取り込みされるのを阻害し、セレトニンの働きを高める薬です。
    うつ病以外にも、パニック障害や摂食障害の改善にも使用される薬です。

    代表的な薬の名前:
    フルボキサミン・ジェイゾロフトなど

  4. (セロトニン・ノルアドレナリンの両方に作用)

    SNRI
    世界的に使われている薬です。
    セレトニン・ノルアドレナリンが神経細胞に過剰に再取り込まれるのを阻害し、セロトニンとノルアドレナリンの働きを高める薬です。

    代表的な薬の名前:
    ミルナシプランなど

(抗不安薬)
不安やイライラ・恐怖といった症状を緩和させる作用があります。
睡眠時の緊張をとるために睡眠剤として利用されることもあります。
日本一般的に使用されるものは、ベンゾチアジピン系です。

  1. ベンゾチアジピン系
    抗うつ薬とちがって即効性があることが何よりの利点です。
    しかし、濫用することで依存性が生じる恐れがあります。

    代表的な薬の名前:
    デパス・ソラナックス・セルシン・メイラックス・セパゾン・レキタソン・コンスタンなど

  2. チエノジアゼピン系
    神経症や心身症、不眠際の睡眠導入剤に用いられます。

    代表的な薬の名前:
    アタラックスP・アトラキシンなど

(睡眠薬)
うつ病では、睡眠障害の訴えが非常に多くなります。
現在使われているのは、ベンゾチアジピン系で、次いで非ベンゾチアゼピン系の睡眠薬です。

  1. ベンゾチアジピン系催眠薬
    催眠・抗不安・筋弛緩・抗けいれん作用などがあり、抗不安薬としても使われています。

    代表的な薬の名前:
    ハルシオン・ドルミカム・レンドルミン・リスミー・ベンゼリン・ダルメート・ユーロジン・ソメリン

  2. 非ベンゾチアゼピン系
    ベンゾチアジピン系催眠薬より、だつりょくやふらつきなどの副作用があまりありません。

    代表的な薬の名前:
    セディール・アタラックス・アタラックスPなど

薬の副作用

うつ病の治療に使用する際には、うつの症状の程度や種類、経過をはじめ、さまざまなことを考えて処方される薬です。
しかし、抗うつ薬に限らず、内服薬・外用薬・注射、どれをとっても少なからず副作用というものがあります。
特に、精神的に付かれきっている状態で、何もやる気の起きない、普段のその人らしからぬ状態にある人が、副作用でどのような変化が起こるものなのか、理解しておくことが必要です。

精神作用する薬は、覚せい剤や大麻などと同じように止められなくなるのでは?
といった疑問を持たれるでしょうが、心配はありません。
医師の指示のもと、しっかりと服用することで安全性が認められています。
また、副作用は飲み始めにでやすい特徴があります。
不安になって、勝手な判断で中止したりせず、必ず医師に相談しましょう。

抗うつ薬

  1. 三環系抗うつ薬
    抗うつ薬の代表的な三環系抗うつ薬の副作用は、口の渇き、便秘、眠気やふらつき、排尿困難、眼圧の上昇などがあります。
    この三環系抗うつ薬は、大量に服用すると心配停止になることもあります。
    自殺願望の強いうつ病患者への処方はくれぐれも注意を必要とする薬です。

  2. 四環系抗うつ薬
    四環系抗うつ薬の副作用は、口の渇きや眠気の副作用がありますが、三環系の抗うつ薬よりも少なくなっています。

  3. SSRIやSNRI
    かなり副作用は少なくなってきていますが、吐き気が出ることが多く、服用後3日目くらいがピークで、その後は徐々に回復していきます。
    また、薬服用開始のころには不安や焦燥感が現れたりすることもありますが、これも1週間程度で治まるものです。
    このような副作用の症状は、うつ症状を改善する効果が現れる前に起こるため、しばらくは我慢しながら服用をしなければなりません。
    長引く副作用ではないのですが、副作用が現れたら、やはり主治医と相談して、薬の服用に対する不安をなくして内服を続けることが必要となってきます。

また、抗うつ薬を服用しているときに忘れてはならない注意点があります。
抗うつ薬は、一定量を一定期間のみ続けることで、うつ病の症状を改善することができるのです。

また、薬の効果が即効で現れるのではなく、服用し始めて1週間から2週間して、やっと効果が現れます。
そのため、どんな軽症のうつ病の人でも、最低3ヶ月は薬の服用が必要となるのです。
調子がよくなってきたからといって自己判断で何日も飲まないでいると、薬を中止した後に症状が悪化することが起きたり、痙攣などの離脱症状が出ることがあります。
絶対に自己判断で調子がいいからといって、薬の服用を中止することは絶対に避けましょう。

抗うつ薬の種類によっては、他の病気の治療に使う薬と併用して飲むと、思いもよらない副作用が起こることがあるので注意が必要です。
特に高血圧で、血圧降圧剤を服用している場合、 降圧剤の効果が悪くなったり、また逆に血圧が急に下がったりすることがあります。
また、心臓疾患を持っていて、抗不整脈剤を服用している場合も注意が必要となります。
必ず主治医と相談し、適切な診断の元、抗うつ薬を処方してもらうことが重要なポイントになります。
この点は命に関わる重要なことなので、忘れないでください。
また、風邪薬の服用にも言える注意点ですが、抗うつ薬を服用している間は、原則的にアルコールは控えることです。
少量のアルコールでも酩酊状態になったり、うつ病の症状を悪化させることがあります。
アルコールを摂取すると、一時敵意には気分が軽くなったように思いますが、抗うつ効果があるものでは決してありません。
酔った状態からさめると、よけいに落ち込みがひどくなることがあることも覚えておき、アルコールの摂取は控えましょう。
また、抗うつ薬の種類によっては飲み始めの頃に眠気がでることがあるので、服用中の車の運転は絶対に避けましょう。
大きな事故につながりかねません。
抗うつ薬は、依存症になるものではないので、完全にうつ症状がなくなるまで服用をやめないことが重要です。

抗不安薬
うつ症状を軽減するために処方される薬です。
副作用は、だつりょく倦怠感・ふらつき・眠気・口の渇き・過敏症など。

睡眠薬
睡眠薬の中から、睡眠障害のタイプにあわせて選びます。
寝つきの悪い「入眠障害」には、超短期型か短時間型、途中で何度も目が覚めて寝付けない「中途覚醒」や夜半から明け方に目が覚めてしまう「早朝覚醒」には中間型か長時間を使います。
副作用には、眠気、ふらつき、食欲不振、などがあります。

漢方薬
体質に合わせて処方されるものなので、漢方薬に詳しい医師でないと漢方薬の効果を最大に引き出すことは難しいといえるでしょう。
また、漢方薬だけで、うつ症状を治してほしいと申し出る患者さんがいるようですが、あくまで漢方薬は、補助的な役割を果たすだけのために処方される薬なので、漢方薬だけでうつ病の治療はできません。
そこのところを履き違えないようにしっかりと覚えておく必要があります。

2010年4月30日
女性のためのうつ病の手ほどきサイトオープンしました。

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