うつ病の基礎知識|「女性のためのうつ病サイト」

エナジー・ヨガ

うつ病ってどんな病気?

1.うつ病の始まりは自律神経失調症から

うつ病の症状は、やる気が出なかったり、物事から興味が無くなったり、おっくうな気持ちになったりという「心の症状」が出てきます。
しかし、ほとんどのうつ病の始まりは、心ではなく体に出てくるのです。
うつ病になる前に、不眠症や食欲低下などがあるのはよくあるパターンです。
自律神経失調症はやる気があるけど体が付いていかないという状態です。
やることをやりたいのだけれども、疲れてできない。 これが自律神経失調症です。
これに対して、うつ病は体も疲れていますが、やる気そのものが出てきません。

たとえば...
「出かけるのに化粧をバッチリして、洋服のコーディネイトもしっかりと決めたいけど、疲れているのでこのくらいでいいや」というのは、自律神経失調症です。
うつ病の場合は、化粧そのもの、洋服そのものがどうでもよくなってしまいます。

つまり、うつ病は自律神経失調症が悪化した状態だと思ってください。
ちなみに、自律神経失調症の症状は主に下記のようなものです。
不眠症・眠りが浅い・食欲不振・ゲップがよく出る・2週間以上疲労が続く・動悸・やたらと光がまぶしい・めまい・耳鳴り・頭痛・息苦しいなど。

2.誰でもどんな世代でもなる病気

うつ病は、ストレス社会が生んだ現代病のように思われがちですが、昔からある病気です。
そして、特定の人がかかる病気ではなく、誰でも、かかる病気の名前ということを知っておきましょう。
女性では、4人に1人から10人に1人は一生のうちに一回はうつ病にかかると言われています。
そして人によっては一生のうちで何度もうつ病を繰り返すこともあります。
年代も様々です。
女性ですと、ピークは20代前後と50代前後、そして高齢期。
いずれも社会的役割、体の変化に大きな転機が訪れるときです。
(詳細は、女性のライフスサイクルとうつ病へ)


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3.うつ病の辛さ

うつ病は、最近になってやっと病気の苦しさや大変さが理解されてきました。
しかし、十数年前までは「何もやる気が起きない」などというと、その人の性格の問題や「怠け病」だという言葉で片付けられてきました。
今でもそのような誤解が残っていて、「うつ病」に悩んでいる人の来院を遅らせる一因になっています。

心身は、元気も意欲も出ず、果てには生きる気力も失ってしまいます。 今まで出来ていた仕事や家事ができないどころか、一定の生活リズムを行っていくのも辛いのです。
自分が自分の良い状態を思い描けないほどの絶望と自責感でさいなまれ、生きていても仕方ないと思ってしまうこともあります。
うつ病は、それ自体で死に至る病気ではありませんが、生きる意味を感じなくなり、自ら命を絶ってしまう可能性のある病気です。
うつ病と侮らず、思い当たることがあれば一度病院へ受診されることをお勧めします。

4.「うつ病」と「うつ状態」とはどう違うの?

例えば、大失恋をしたら、この世の終わりなんじゃないかって思ったりします。
泣きはらしてもまだ落ち込みますし、悲しくなります。
そして、人に会うのがおっくうになったり、おしゃれに気合が入らなかったりするでしょう。
でも友達の協力があったり仕事をこなしていたら、だんだんとその傷が癒されていきます。
うつ病ははっきりとした境界線はありませんが、体の症状や気持ちの落ち込み度合いが強く、期間が長いということです。
その落ち込みや億劫感が半年たっても一年たっても一向に変わらず続いてしまいます。
そして、生活していくのもままならない心身状態になっているとしたら、正常な範囲を超えている心身の状態=「うつ病」といえるでしょう。

つまり、失恋や失業や配偶者が亡くなったりすれば、誰だって落ち込みますよね。
このように誰にでもなるようなことは「病気」とは言いません。
ただしそのようなことで、落ち込むのは「うつ状態」と言えるでしょう。
しかしそのうつ状態が3年も続けば「うつ病」と言えるでしょうね。

5.うつは気づきにくい病気

うつ病は、誰にでもなりうる病気ですが、気づきにくい病気です。
それは、うつになった本人もまた周囲の人もです。
うつになるにはストレスはもっとも関係してきますが(うつ病の原因)、性格も関係しています。
メランコリー親和性といわれ、責任感が強く、まじめで他人に迷惑のかからないように、気配りが出来る人はかかりやすい人と言われています。
本人は頑張ることで、満足感を得ているので多少の辛さは乗り越えようとさらに頑張ってしまいます。
また、実際具合が悪かったとしても人に迷惑をかけてはいけないという強い信念から、他人に頼ったり助けてもらおうと思わないことが多いのです。
そのため、かなり症状が強く、見た目にも分かるようになってからようやく気付くことになってしまいます。

また、最近では逆のパータンでうつ病になるケースも増えています。
責任を他人に押し付けたり、嫌なことから極端に逃げたりしていることで、ストレスに抵抗する力が育たなくなり、少しのストレスでうつ病になるケースも見られます。
逃避型うつ病、非定形うつ病、現代的うつ病などと言われています。
嫌いな仕事から逃げるという意味で、精神科医の香山リカさんなどは「5時までウツ」などと命名していたりします。


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うつ病をチェックしてみよう

もしかしたら、この症状は、うつ病なの?と疑問に思ったら、まず簡単にできるチェックがありますのでチェックしてみてください。

女性のためのうつ病チェックリスト

このチェックリストは女性の生活に合わせて作ってあります。男性の方には当てはまらない部分もありますのでご遠慮ください。
また、このチェックリストはあくまでも参考程度にしていただき、必ず医師の診断を受けてください。

自分の好きなこと(子供と遊ぶことや料理など)をやりたいと思わなくなって2週間はたっている。
最近、お化粧や洋服選びなど、お洒落をするのがおっくうに感じる。
お化粧をしても気合いが入らない。
特に思い当たらないのに、体重が急激に減った。または急激に増えた。
最近、眠れない。または寝ても寝ても寝足りない感じが続いている。
最近、食欲がない。またはご飯をおいしいと感じなくなった。
何だかわからないけど、落ち着きがない感じがしたり、無意味に焦っていたりする。
そういえば、ここ2週間ぐらい心の底から笑っていないし楽しく感じない。
忘れっぽくなったり、集中力がなくなったりしているような気がする。
体の中のエネルギーがなくなっているような疲労感を常に感じる。
最近、生理が遅れ気味だ。
基礎体温が低い(起床時に36度以下)
「私の人生っていったい何なんだろう」と思うことが多い。
「死んじゃいたいな」と思う時が多い。

チェックの合計0

0~2個: あまり問題ないと思います。
3~5個: 体と脳が疲労していると思われますので休養と病院(心療内科・精神科)での検査をお勧めします。
6個以上: 出来るだけ早く病院(精神科)での検査をお勧めします。


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もっと詳しくうつ病をチェックしてみよう

今の時代、どこにでもストレスの種は転がっているような状況です。
会社に行けば、人間関係だけではなく、リストラや将来の不安があったり、
学校では、いじめの問題などに疲れている子供たち、
家庭での育児不安、夫婦関係、嫁姑問題など、
現代社会にはストレスの要因は数え切れないほどあります。

そんな中、体は疲れきっているのに、眠れない日々が続く、
何もする意欲がわかない、不安やイライラ、その他テレビや雑誌などで「うつ病」を取り上げているもので、自分と症状が似ていたりするとき、まずは心療内科や、精神科を受診することをお勧めます。

しかし、普通に内科にかかるのとは違い、なんだか一歩踏み込むのが怖いものですよね。
近所の人に、心療内科の受診を見られているのではないか?
などと思うと、余計に不安が募るものです。

そこで、まずは自分で「うつ病」を認識するための、簡単なチェックを紹介します。 簡単に○×チェックでできるものです。
1つでも思い当たる症状がありましたら、怖がらずに該当する病院を受診する勇気を持つことです。

質問に○の数が少ないからといって安心するのではなく、少しでも「心の健康状態」に不安要素やストレスを強く感じるようなら、自己判断に任せるのではなく、必ず受診しましょう。
受診はあなたの、症状の軽減、または心の負担を少しでも軽くしていくためのものです。
「自分らしい自分」を取り戻していく一歩を踏み出してみましょう。

うつ病チェックリスト2

<チェック1>
最近2週間の「自分」に当てはまるものに○をつける
★ ほとんど毎日、一日中憂うつを感じる(悲しい・むなしい・空虚感がある)
★ ほとんど毎日、一日中何をやってもつまらないし、喜びを感じない。

この質問に当てはまらなければ、うつ病という心配はないのでここでチェック終了となりますが、1つでも当てはまれば、チェック2へ進みます。

<チェック2>
(以前と比べて)最近2週間のうちで、ほとんど毎日の「自分」にあてはまるものに○をつける
★ひどく食欲がないか、逆にひどく食欲がありすぎる。
★ひどく眠れないか、逆にひどく眠りすぎる。
★イライラして仕方ないか、動きがひどく低下している。
★ひどく疲れやすい。だるさが極端だ。
★「自分はどうしようもない人間だ」「悪い人間だ」と自分を責める。無価値観を感じる。
★考えが進まず、集中力、決断力が落ちた状態が続く。
★自殺をくりかえし考えるようになった。

チェック1でどちらかに○が付いた方
チェック2で○が3つまではうつ病ではない。ここでチェック終了となりますが、4つ以上付いたらチェック3へ進む。

チェック1で両方に○が付いた方
チェック2で○が1つまではうつ病ではない。ここでチェック終了となりますが、2つ以上付いたらチェック3へ進む。

<チェック3>
上記の症状のためにひどく苦しみ、仕事や家事、学業に著しく支障が出ている。

支障が出ていなければ、うつ病ではないと考えられます。

支障が出ていれば、うつ病の可能性が高いと考えられます。

アメリカ精神医学会 DSM-IV-TR より抜粋&編集

チェック1で「うつ病ではない」となった場合でも、いろいろとストレスが多かったり、性格的に気を病むことが多いのであれば、かなりの部分が当てはまるのではないでしょうか。

○の数が多ければ多いほど「うつ」の程度が高いことを示しています。
「うつ」だけではなく、身体的に重大な病気にかかっている場合もあります。
また、大切な家族の死や、親しかった友人の死などにあうことで、このチェックに当てはまる部分も多くなる可能性もあります。
このチェックは、あくまでも「目安」なので、このチェックで「自分はうつ病」と 勝手に自己診断するのは良くありません。
素人判断するのはもっとも危険です。
最終的には、ちゃんと専門医を受診し、適切に、治療することを強く勧めます。


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2010年4月30日
女性のためのうつ病の手ほどきサイトオープンしました。

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